★ 「任務・・完了」
皆さんおはようございます。
こんにちは、こんばんはです♪
ガンダム食玩の新しいブランド「ガンダム スペリオルディファイン」が発売されたので、購入する事にしてみました。
約4センチ以下のミニキットでありながら精密な造形での立体化となっており、スケール感を超えた満足度の高さで話題となっています。
引用元:バンダイ公式サイトより
お値段税込み550円なり。
ラインナップは5種類ありますが、お目当ては「ウイングガンダムゼロ EW(エンドレスワルツ)版」です。
引用元:バンダイ公式サイトより
はい、皆さんご一緒に♪
「見せてもらおうか、バンダイのスペリオルディファインの性能とやらを!」
引用元:超!アニメディアより
ボックスタイプの中が見えない所謂ガチャスタイルで販売されていますが、「ウイングガンダムゼロ EW」はパーツが大きく数も多いので箱がパンパンに膨れており、一目でわかります。
「ウイングガンダムゼロ EW」とは
『新機動戦記ガンダムW(ウィング) Endless Waltz』に登場した主役機です。
引用元:同作品公式サイトより
Endless Waltzと言う作品は、テレビで放送された新機動戦士ガンダムWの続編であり完結編としてOVAで販売され、後に新規映像を加えた総集編として劇場版も公開されました。
引用元:FOD公式サイトより
いわゆる「オルタナティブ作品(アナザーガンダム)」で、アムロたちが活躍した宇宙世紀とは別のAC(アフターコロニー)と言う世界線の物語です。
ちなみにガンダムWは今年30周年を迎え、声優さん達によるディナーショーや、公式による新規映像など、ファンにとっては嬉しいメモリアルなイベントが目白押しだったりします。
長年ファン達に愛されているガンダムとも言えますね。
引用元: GUNDAM INFOより
個人的に、かっこいい!やスタイリッシュ!といったガンダムは多くありますが、「美しい」と言う形容詞が、これほど似合うガンダムは「ウイングガンダムゼロ EW」以外知りません。
引用元: WallpaperBetterより
Endless Waltz版のウィングガンダムゼロですが、最大の特徴は背中の『羽』の形をしたバインダーで、この羽根をどれだけ美しく仕上げるかが重要なファクターになってきます。
ちなみに背中の羽根ですが、V2ガンダムの「光の翼」が余剰エネルギーの放出現象だったり、F91の「質量を持った残像(分身)」がリミッター解除の廃熱により剥がれた装甲表面 【MEPE(金属剥離効果)】と言う現象だったりと、何かと(…強引な)設定があるのですが、ウィングガンダムの背中の羽根は説得力のある設定は存在しなかったりします。
引用元:ガンダムF91 本編映像より
(↑2分18秒あたりからF91の「質量を持った残像」を見ることができます。)
ただ公式だったかはうろ覚えなのですが、ウィングガンダムゼロの0は始まりの0ではなく『究極』を意味する0であり、性能面ではもちろんのこと、その造形スタイルにおいても究極を目指して背中のバインダーが美しい羽の形をしているとか何とか。
戦闘力においても、デザインにおいても、戦場で見るものを圧倒する存在として作られたと解釈してよろしいのでしょうか?サンライズ(現バンダイナムコ)さーん。
引用元: WallpaperBetterより
意味のある設定を強いて挙げるなら、宇宙空間においてフレキシブルに稼働する姿勢制御スラスターとしての役割と、大気圏突入時に主翼全体で機体を覆い摩擦熱から機体を保護するそうです。
つまり羽の形でなくても性能面には大きな違いは無いみたいですね。
というわけで、まずは仮組みです。
ミニキットであることを忘れてしまう位の精密なディテールに驚愕です。
次に塗装工程に移ります。
本体以上に羽の部分の塗装には気合が入ります。
今回目指したのは、設定画の白色部分を眩いホワイトシルバーで表現する事です。
ただ、ホワイトシルバーと言うカラーは無いので、工夫してそれに近づけていくしかありません。
そこで考えたのですが、銀色を塗って、その上にクリアーホワイトを重ねるといった手法です。
ベースとなる銀色にも今回はこだわりました。
水性ホビーカラーの「スーパーファインシルバー」と言うプレミアな特別色です。
お値段も440円とプレミアな感じです。
引用元:GSIクレオス公式サイトより
その上に吹きかけるクリアーホワイトですが、実はこのトップコートとの出会いと重ね塗りの思いつきがウィングガンダムEW制作の決め手になりました。
目指したのはホワイトシルバーですが、結果がわからない実験的要素が強いのでうまくいくか分かりません。
「やれるとは言えない。けど、やるしかないんだ!」
引用元:4Gamerより
まずはベースとなるシルバーで塗装します。
この状態で充分に綺麗なので、クリアーホワイトを吹きかけるかどうか正直悩んでしまいますね。
次にクリアーホワイトです。
こういった隠蔽力の弱い色は、何回にも分けて層を作るように吹きかけていきます。
イメージ的にミルフィーユみたいですね。
これは4〜5回吹きかけた状態です。
って、 …何か思ってたのと違〜う。
ネットで調べてみると、銀色の上に色を乗せると輝くような銀色がくすんでしまうので、モデラーの間ではタブーとされているとのことです。
ただ、よくよく見ると、深みのある銀色に見えなくもありません。
ここできらめき感を入れるために、以前ナウシカのメーヴェを作る時に大活躍したホワイトパールをエアブラシで吹きかけます。
つまり①銀色②クリアーホワイト③ホワイトパールといった三層構造になっており、それぞれの層に2〜5回に分けて吹きかけているので、この時点で合計約10層ほどの厚みのある塗膜になっています。
まだまだパール感を出したかったのですが、これ以上層を重ねるとキットのモールドが潰れてしまい、スミ入れの時に困ってしまいますのでストップです。
次に本体部分を塗っていきますが、パーツが小さいので、相変わらず米粒に文字を書いているような感覚です。
10円玉と比較したこちらの写真でサイズ感がお分かりいただけるかと思います。
1番細い筆で塗ってもはみ出てしまうようなミリ単位のパーツを塗装する際大活躍するのは、実は「爪楊枝(つまようじ)」だったりします。
このように爪楊枝の先に色をつけて、細かなパーツを塗っていくと塗装可能ですが、指先が震えてしまうと大きくはみ出てしまうので、爪楊枝塗装にはかなりの集中力が必要とされます。
コツは息を止めて、少しずつ色を置いていく感じです。
こうして塗り重ねて、最後にスミ入れを行ってついに完成です!
シルバー以外の大部分もメタリックカラーで塗装したので統一感が生まれました。
ここでお約束の、写真の切り抜き機能を使ったお手軽ジオラマを作ってみました。
やはりウイングガンダムゼロ EWを作ると、この舞い散る羽を背景にした画像を作ってみたくなりますね。
目指していたホワイトシルバーは、想い描いていた通りの結果にはなりませんでしたが、深みのある金属質感の表現ができたのは新たな発見でした。
失敗ではなく次へとつながる貴重な体験だと言えます。
プラモ作りは人生と同じで、無駄なものは1つもありませんネ★
d(^_^o)