★ 久々の昔語り(ムカシガタリ)なのです。
●皆さんおはようございます。
こんにちは、こんばんはです♪
皆さんは伝説に触れた事はありますでしょうか?
今を遡ること30年以上前、世はバブル景気の真っ只中。
学生だった自分は全く何の恩恵も受けていないのですが、世の中なんだか浮かれモードだった感覚は覚えてます。
当時の自分はお小遣いを握り締め、せっせと足しげくゲームセンターに通うどこにでもいる(?)普通の青年でした。
UFOキャッチャーとプリクラに占拠される前の90年代のゲームセンターは、巨大な体感ゲームひしめく一大アミューズメントパークの様相を呈しておりました。
車の形をしたゲーム筐体に乗り込んでドライブしたり、バイクの形をした筐体にまたがってツーリングする、体全体で体感するゲームのことです。
引用元:セガ公式ホームページより
その体感ゲームの中で未だ伝説として語り継がれている筐体があります。
R-360(アール・サン・ロク・マル)
『究極の体感ゲーム』として名高いこの筐体の最大の特徴は、操縦桿を模したレバーを押した(引いた)方向に360度回転する事です。
引用元:4Gamerより
しかもレバーを倒したままにすると理論上永遠にその方向に回り続けることが可能です。
(||゚Д゚)ヒィィィ!
前後左右に「傾く」筐体は過去何度かあったのですが、『360度回転』するのは史上初です!
見るものを圧倒し、プレイヤーたちの度肝を抜きました!
引用元:4Gamerより
派手に回転するそのゲームは観客の目を奪い、1 play 500円と言う値段設定は容赦なくお財布の中のお金をも奪っていきました。
この筐体をゲームセンターに設置する費用はなんと1800万円ナリ!
ゲームセンターのゲームが1本約20万円程で、「体感ゲームの王様」と言われる左右に270度回転する「ギャラクシーフォースⅡ」の筐体でも300万円程だったので桁が違います。
( ゚д゚)
(こちら↑が「ギャラクシーフォースⅡ」の筐体です。)
引用元:ウィキペディアより
そぉです!何から何まで規格外なのです。
引用元:ロボットニュースより
当然かなり危険な筐体なので、乗り込む前はポケットの中のものを全てボックスの中に入れ、乗り込んでシートに座るとセーフティバーとシートベルトをしなくてはゲームが始まらない仕組みになってます。
しかも安全上オペレーターの方がいて、お客さんに危険がないか常に見守ってくれています。
バブル景気時代だからこそ成し得た企画ですね。
σ(^_^;)
当時このゲームをプレイしたいがために1時間ほど電車に揺られ、設置されているゲームセンターに足を運んだのは良い思い出です。
いざその筐体を目にすると派手に回転するその迫力に尻込みしてしまいます。
(||゚Д゚)ヒィィィ!
引用元:ファミ通公式サイトより
でもここでプレイせずに帰ると一体何しに来たか分からないので勇気を振り絞ってプレイしました。
( ・`ー・´) + キリッ
500円玉を握る手が色々な意味で震えます。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
乗り込むと画面に注意書きが表示された後「プレイ中気分が悪くなったら緊急停止ボタンを押してください。」と言うインフォメーションが流れた後ついにゲームスタートです。
引用元:4Gamer.netより
ちなみにR-360はゲームの名前ではなくゲーム筐体の名前なので遊べるゲームは設置場所や時期によって異なります。
自分が足を運んだゲームセンターでは、『G-LOC: AIR BATTLE』と言う戦闘機で空中戦を楽しめるゲームが遊べたのですが、ゲーム開始後母艦からテイクオフした後デモンストレーションで前後左右に激しく回転する派手なサービスで歓迎して筐体性能の凄さを見せつけてくれます!!
…誰も頼んでないのに…。
(^_^;)
ゲーム中レバーを左右どちらかに倒した後素早く反対方向に倒すと戦闘機が一回転してくれるのですが、当然筐体も一回転します。
(><)
ミサイルを避ける時、意図せず360°ローリング状態になる時がありますが不意打ちで一回転するような感じになるので相当驚きます。
生まれて今まで様々なゲームを遊んできたのですが、歯を食いしばって足を踏ん張ってプレイしたゲームは後にも先にもこれだけでした。
その後徐々に値段も下がり1プレイ300円ほどまで落ち着いたのですが、派手に動く分故障も多く維持費も高かったせいか設置期間はあまり長くなかった記憶があります。
全世界で150台程しか生産されておらず、未だ稼働状態な筐体となると果たして全世界で何台残っていることか?
引用元:セガ公式Xより
確認されている限りでは、2000年代に入ってアメリカの遊園地で稼働していたらしいのですが、電気工事の修理の際破損してしまい、スクラップ処分になってしまったそうです。
(T ^ T)
また、海外のゲーム機修理会社を営むゲームコレクターが、稼働する状態のR-360を個人所有しており、ホームに帰ってちゃんと整備されるべきだとの本人の要望もあり、2023年に船便で海を渡ってセガの元に里帰りしたそうです。
里帰りを果たしチェックした際大きな問題はなかったのですが、ブラウン管モニターの画像が安定しないので、液晶モニターに交換されサーボモーター部分を改良し、今現在確実に稼働する筐体が1台セガ本社に保管されているそうです。
引用元:セガ公式サイトより
一般公開する予定は無いそうなのですが、何かのイベントの際、もしかするとプレイヤーを乗せて元気に回転しているR-360の勇姿を拝めるかもしれません!
日本国内で見かけるのは宝くじに当たるより難しいかもしれませんが、もし見かけたらそれはスーパーレアな筐体なのでぜひ体感してみてくださいネ★
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