★「ありそうでなかった」がたくさん詰まったガンダムなのです!
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』以来実に5年ぶりの完全新作となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
引用元:バンダイナムコエンターテイメントより
ガンダム作品は基本的にアムロ・レイが活躍したいわゆる宇宙世紀シリーズか否かの2種類に分けられ、宇宙世紀ではない作品はアナザーガンダムと呼ばれます。
引用元:電撃ホビーウェブより
この『ガンダム 水星の魔女』はアナザーガンダムの部類に当てはまり、4月1日に情報解禁された時点での自分の予想があたってほっと一安心です。
ε-(´∀`*)ホッ
アナザーガンダムはいわゆる宇宙戦記ガンダム作品の世界観にとらわれることのない設定やテクノロジー、モビルスーツの登場が可能でフレッシュな反面、今まで得た予備知識が全く役に立たず1からその作品の世界観を知ることが必要となります。
それが楽しくもあり、なかなか大変な作業だったりします。
σ(^_^;)
その魔女は、ガンダムを駆る。
A.S.(アド・ステラ)122――
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。
モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。
名は、スレッタ・マーキュリー。
引用元:公式Twitterより
無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
引用元:公式サイト原文ママ
本編に先駆け「PROLOGUE(プロローグ)」と呼ばれる前日譚が公開されたのですが、このプロローグと言う30分に満たない作品の中に物語を読み解く多くの情報が詰め込まれています。
引用元:水星の魔女公式サイトより
『ガンダム 水星の魔女』はAmazon Prime Videoで視聴可能なのですが、このプロローグももちろん視聴可能で、Amazon Prime Videoでは第1話がプロローグにあたり、第二話が本編第1話に当たると言う少しややこしい状態になってます。
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さらに本編とプロローグの間をつなぐミッシングリンクの役割を果たす小説「ゆりかごの星」が公式サイトにて公開されております。
引用元:ファミ通より
つまり映像化された2作と小説1冊が、現在このガンダム作品の謎をひもとく唯一の手がかりとなります。
ちなみに主題歌はYOASOBIが担当されておりますが、YOASOBIといえば小説にインスパイアされ曲を作るスタイルで有名ですが、この主題歌「祝福」は「ゆりかごの星」をベースに形作られております。
小説に触れた方は分かると思いますが、「ゆりかごの星」はガンダム・エアリアルの視点で描かれております。
そぉ、この作品の主役機であるガンダム・エアリアルはなんと「自我」を持っているのです!
引用元:電撃オンラインより
スレッタの成長を幼い頃より見守ってきたエアリアルは、水星と言う過酷な環境下で孤独に生きる彼女の唯一の理解者であり友人だったりします。
彼女を守り彼女の願いを叶えるため、共に生き、共に戦うことをこの主題歌で決意してます。
引用元:ファミ通より
実はこの作品、「本編」と「プロローグ&ゆりかごの星」どちらの作品から視聴するかによって物語の捉え方が大きく変わってきます。
まず現在第3話まで放送されている時点で「プロローグ&ゆりかごの星」を通らずにこの作品に触れたなら、多少きな臭さはあるもののモビルスーツを使った一風変わった学園バトル物としてのカラーが色濃く反映されてます。
ありそうでなかったガンダム作品の学園バトルもの!
『ガンダム 水星の魔女』は今までの作品にない新しさに溢れてます。
ですが、本編放映開始直前に「プロローグ&ゆりかごの星」に触れると物語は壮大な復讐劇に早変わりします。
注:ネタバレ ありありです(><)
GUND(ガンド)フォーマット、それは人体被害を補助するGUND(ガンド)技術を軍事に転用し、人と機体を有機的にリンクさせ、次世代群体遠隔操作兵器システムである通称「ガンビット」の操作をも可能にした。
引用元:月刊ホビージャパンより
このGUNDフォーマットを採用したモビルスーツがGUND-ARM、通称ガンダムである。
それはそれまでとは比べ物にならない位のモビルスーツの追従性と操作性を獲得しすべての兵器を一気に旧世代のものへと追いやる可能性があった。
引用元:ABEMA TIMESより
その技術が完全に確立する事は、同じ兵器会社内での競争のバランスを崩すものであった。
その調整がうまくいかず煮詰まっていた隙に、人体に大きな副作用もたらすGUNDフォーマットは悪であると言う理由をもってこの技術を亡き者にしようとしたグループ内別派閥によって攻撃を受けてしまう。
目の前で夫であるナディム・サマヤを殺されたガンダムテストパイロット、エルノラ・サマヤは幼い娘を連れ水星へと逃亡するのであった。
引用元: 1部ウィキペディア原文引用
そう、これは壮大な復讐のお話!
復讐のシナリオを描いたのはスレッタの母エルノラ・サマヤ。
企業間の争いに巻き込まれ、夫を理不尽な死へと追いやった相手への復讐劇。
その相手とはモビルスーツ産業最大手のベネリットグループ。
ベネリットグループが運営する『アスティカシア高等専門学園』に娘のスレッタを送り込み
「モビルスーツによる決闘に勝利した勝者が、学園長でありベネリットグループの総裁でもあるデリング・レンブランの一人娘ミオリネ・レンブランと結婚する権利を有する!
それはたとえ同性であっても。」
と言うルールを利用して復讐を果たそうとしているのです。
引用元:公式Twitterより
但し復讐のシナリオを物語の主人公スレッタ・マーキュリーが知っているかどうかは現時点では謎です。
なぜなら主人公のスレッタが、あまりにも純粋無垢で復讐の影が付きまとっていないからです。
これはひとえにスレッタの性格によるものかもしれませんが、母親が娘を復讐の道具として使うことにためらいを感じ自身の復讐劇に巻き込みたくないと思ったか、娘に父親の死の真相を詳しく知らせないまま、復讐に利用しようとしているのか?
引用元:Ameba Newsより
敵を欺くにはまず味方からと言います。
純粋に憧れの学園生活を送るスレッタが、知らず知らずに母親のシナリオに沿った復讐劇に加担させられている可能性もあります。
どちらにせよ母エルノラが娘を育てていく過程において、父親の無念の死の話を幾度と無く聞かせての復讐の念を植え付けてはいないのは確かなようです。
さらに言えば、この復讐劇のシナリオをスレッタが知った時、素直に応じるかと言われればそうでは無い気もします。
この復讐劇に反発すると言うストーリーも十分に考えらます。
そうなると、自分勝手な大人たちに抗う若者の物語と言うガンダムのテーマにも通じます。
物語は始まったばかりです。
アナザーガンダムは壮大な宇宙世紀サーガの1部ではなく、単体として楽しめるのが良い所です。
作画はとても綺麗で、物語のテンポも良く、この作品からガンダムに触れる、今を生きる若い人たちに向けた作品と言うだけあって、とてもとっつきやすい印象を受けます。
ガンダム作品に興味はあるけど今まで敬遠されてきた方、この作品を機にガンダムに触れてみては如何でしょうか。
引用元:ABEMA公式サイトより