★あれから、ずいぶん長い時が流れたものです。
●皆様おはようございます。
こんにちは、こんばんはです♪
今年もこの日がやってまいりました。
音速の貴公子、天才の名を欲しいままにした偉大すぎるF1ドライバー「アイルトン・セナ」
F1サンマリノGPにてレース中にマシンがコントロールを失い、壁に激突して帰らぬ人となりました。
1994年5月1日世界は悲しみに包まれました。
引用元:motorsport.comより
セナと言えばご存知「セナ足」が有名ですが、セナ足とはブレーキを踏んだままアクセルを小刻みに踏んでマシンをコントロールすると言うテクニックだそうです。
(コーナーを駆ける時、アクセルを小刻みに踏んでマシンをコントロールするテクニックの事とも言われています。目にした資料よって違ってきますので、そのどちらもが正解ではないかと思います。)
F1と言うアクセルワークをミリ単位でコントロールする車でそれをやってのけたことが神がかっており、未だセナ以外このスキルを持ったドライバーは現れていません。
(通常のドライバーが真似をすると、逆にタイムが遅くなります)
引用元:AUTOCARJAPANより
基本的にマシンはブレーキを踏みっぱなしにするよりはブレーキを小刻みに踏んだ方が止まるまでの距離が短く(ABSの原理です)、マシンが曲がりやすくなります。
また本来ならばF1エンジンがターボ全盛期の時代、ターボのターボラグ(ターボは排気ガスでプロペラのような物を回しパワーアップさせる技術で爆発的なパワーを得られますが、アクセルを踏み込んでパワーが出るまでに時間がかかります)をできるだけ無くすと言うアドバンテージが得られます。
(F1でターボは1989年に禁止されました。その後2014年に復活してます)
ではそれほどの卓越したスキルを持つドライバーがなぜ帰らぬ人となったのか。
引用元:AUTOCARJAPANより
それは2つの大きな原因があります。
●原因その1
セナが帰らぬ人となった1994年は、ハイテク化が進んだ当時のF1マシンに置いてマシンをコントロールするハイテクデバイス(アクティブサスペンションなど)が規則(レギュレーション)で禁止になったことです。
マシンをコントロールするのはドライバーで、純粋にドライバーの腕だけで速さの優劣を決めるのが目的だったのです。
これだけ見ると確かにレースをエキサイティングなものにしてくれるように思えますが、エンジンの性能は年々パワーアップしているのにマシンを制御する補助装置のようなものがすべて外された状態で、とても扱いづらいナーバスなF1マシンになってしまったことです。
セナはどこまでも速さを求めるドライバーでした。
レース中1秒も妥協することなくマシンを限界までコントロールしていたので、このナーバスなマシンのコントロールに集中力を途切らせる事なく常に格闘していたのです。
●原因その2
セナはこの年よりウィリアムズと言うチームに移籍したのですが、ウィリアムのFW16と言うマシンはコクピットが狭く、ハンドルを支えるステアリング・シャフトの部分を削って少しでもスペースを確保したため、シャフトがもろくなってしまい、レース中折れてハンドルがきかなくなったことです。
引用元: Amazon商品画像より
マシンに決定的なトラブルが起こったことをレース中にコンマ数秒で理解したセナは、フルブレーキに加えシフトダウンによるエンジンブレーキで、数秒間の間に一気に100キロ以上減速しました。
それでも止まりきれず壁に激突することを悟ったセナは意図的にハーフスピンの状態にして正面からの衝突を避けようとしたのですが、すでにステアリング・シャフトが折れておりハンドル操作が効かなくなってしまったので正面から激突してしまったのです。
迫りくる死の瞬間においても、最後の最後まで持てる全てをつぎ込んで死を回避しようとしたセナは、どこまでも神がかっていたと言えるのではないでしょうか。
引用元: Wikipediaより