テイルズ・オブ・シングルマン

テイルズ・オブ・シングルマン

アラフィフ・シングルマンの、趣味を楽しむ毎日をおすそ分け♫

「強く儚い者たち」が長く心をとらえ続けルンです!

★dミュージックで、ハイレゾ音源「強く儚い者たち」を購入したのです♫


●皆様おはようございます。

 こんにちは、こんばんはです♪


 作詞家「策士家」だと思います。


 同じ曲を二度三度繰り返し聞くうちに、曲の解釈が180度方向転換することがあります。


 自分の中でのそれにあたる曲がCoccoさん「強く儚い者たち」です。

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引用元: Amazon Music商品画像より


 おとぎ話のような世界で語り部は、本来であれば見ないふりをしてしまう人間の弱い部分をストレートに歌い上げています


 残酷ショッキングな歌詞なのに多くの人の心をとらえるのは、自分が持つ心の弱さを否定しきれないからではないでしょうか

 

■自分の中で想い描く、曲の世界が持つストーリーはこちらです。

 

時は大航海時代
日々「白地図」が塗り替えられる開拓時代。


貧しくも慎ましく幸せに暮らす若い恋人同士の男女がいました。


男はある日、多くの財宝が眠る「宝の島」の噂を聞きつけました。


但しその島にたどり着くには、荒れ狂い襲い掛かってくる荒波を潜り抜け、危険な魔物の巣食う魔の海も越えなくてはなりません。


男は恋人の幸せを願い続けてました。

これ以上苦労をかけたくないと思い、幸せにしてあげたいと心から願いました


打ち明けました、財宝の眠る「宝の島」に行くことを。


必死に止めました

苦労してもいいから側にいてほしいと。

涙を流しながら。


男は心配ないと諭し、必ず宝を手にして帰ってくると誓いました


男は全財産を一艘の船を手に入れ海へと旅立ちました


男は気づくべきでした、本当の宝物とは何かを、彼女を幸せにすると言う意味を。


女は何があっても引き止めるべきでした。

そして信じ抜ぬくべきでした。

命をかけて自分の幸せを願う彼のことを。

 

■ここから「強く儚い者たち」の歌詞へと続きます。


 少々古い歌なのでご存じない方のために歌詞をリンクしておきます。


 この歌の語り部は、固い決意を持って海へと飛び出した男をあざ笑うかのように現実の残酷さを口にします


 この曲を耳にした当初、語り部「セイレーンの魔女」のような、人を惑わし破滅へと導く「悪しき者」をイメージていました。

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引用元: Wikipediaより


 ですが何度も聞いていくうちに、語り部男自身の中にある「誘惑」と言う名の「自分の弱い心」ではないかと思い至りました。


 「危険と隣り合わせの航海を続ける内に岩よりも硬い意志には少しずつヒビが入り、命からがらにたどり着いた島で、何気ない日々や幸せに暮らす人々を目にする内に硬かった意志は粉々に砕け散り、信じ抜くべき人の記憶は薄れ、自分の旅は終わりを許されても良いのではないかと心が揺れ動いた」と解釈するようになりました。


 心変わりをする時、人は何か理由を作りそれが真実だと思い込み正当化すると言うことを暗に示しているのではないかとふと思いました。


 アーティストが仕掛ける「lyric(歌詞)」はかみしめるほどに深みを増し、レモン汁で描いた「炙り絵」のようにキャンパスの中にその真意を忍ばせているのかもしれません


 いつの日か多くの人の手によってあぶり出されるその日を楽しみに。