★忘れられない素敵なシーンなのです。
●皆さんおはようございます。
こんにちは、こんばんはです♪
雪が降ると思い出す物語があります。
『Kanon』(カノン)(ドリームキャスト版) の1場面が強く心を捉えて離しません。
『Kanon』(カノン)とは
ゲームブランド・Keyが1作目に制作した知る人ぞ知る有名な「泣きゲー」と呼ばれるジャンルのアドベンチャーゲームです。
引用元:Amazon商品画像より
アドベンチャーゲームとは自分が選んだ選択肢によって物語の展開が変わってくるテキスト型のゲームで、有名所ではファミコンの「ポートピア連続殺人事件」などがこれにあたります。
ポートピアは探偵物のゲームですが、このカノンはとにかく胸を打つシナリオがプレイヤーをこれでもかと泣かせに掛かります!
選択肢によっておのずとヒロインが決まり、そのヒロインにそったシナリオへと分岐していくのですが、中でも「川澄舞」と言うヒロインのシナリオがとても感動的でした。
引用元: Wallpaperbetterより
物語はヒロイン(舞)の少女時代に遡ります。
自分はもう長くは無いと悟った体の弱い舞の母親が、少女(川澄舞)の願いであった「動物園に行きたい」と言う願いを叶える為、無理をおして病院を抜け出した時のお話です。
(注:入院中は絶対に安静にして、間違っても病院を抜け出したりしないでくださいね)
バスを待つベンチで母親は娘の舞に、キリンさんやウサギさんなど動物園の動物たちのお話をしながら、降り積もった雪で「雪うさぎ」を作ってあげます。
引用元: GettyImages より
舞は喜んで教えてもらった「雪うさぎ」を作り、始めて訪れる動物園に期待に胸を膨らませます。
引用元: GettyImages より
無理をして病院から抜け出した母親は具合がとても悪くなり激しく咳き込みます。
舞「お母さん大丈夫?」
母「大丈夫…本当に大丈夫よ。でも少しだけ休ませてね。」
舞「お母さんやっぱり戻ろうよ…」
母「平気よ、ちょっとだけ休めば…。お母さんも舞と一緒に動物園に行きたいし。」
(母親は少しの間目を閉じる。
舞は不安を抱えたまま雪を掻き集めている。
短いが永遠とも思える時間が過ぎて行きます。)
舞「お母さん、お母さん!」
母「ごめんね舞、少し寝ていたみたい」
舞「ううん、いいの」
舞「それより見て」
舞「舞とお母さんだけの動物園だよ。」
(ベンチの周りにはたくさんの「雪うさぎ」が。)
引用元:iStockより
舞「(これしか知らないから)ウサギさんしかいないけど…」
母「本当に…本当に、素敵な動物園ね。」
(母、涙を流す。世界一綺麗な涙を。」
舞「…お母さん痛むの?」
母「ううん、大丈夫、もう痛くないよ。」
(母親に笑顔になる。優しく誰よりも幸せな笑顔に。)
引用元: GettyImages より
母親の状況を察し、動物園には行けないと悟った舞は、母親の願いでもあった「一緒に動物園に行く」と言う願いを叶えたのです!
気づけば溢れ出る涙で画面が滲んでいました。
ゲームをプレイしたのは随分昔になりますが、このシーンはいつまでたっても忘れる事はありません。
雪が降ると思い出す物語があります。
皆さんはどんな素敵な思い出がありますでしょうか?!
引用元: GettyImages より